水分補給を行うべきタイミング

性別や年齢で多少の差はあるものの、人間の体の5割から6割は水分でできています。
私たちの体の中にある水分は、血液などの体液として体内に存在していて、栄養や酸素などの運搬や体温調節など私たちの命を支えるために重要な役割を果たしています。

そのため、体から水分が大量に失われてしまうと、これらの機能が充分に果たせなくなるため、体にさまざまな悪影響が出るのです。これを防ぐためには上手な水分補給が必要不可欠です。

水分補給をする際のポイントはそのタイミングにあります。
水分補給はこまめに行うことが望ましいとされていますが、特にたくさん汗をかいて脱水状態になりやすい時には、積極的に水分を取ることが勧められています。

脱水状態になりやすい時とは、就寝中、入浴後や運動後の3つのタイミングです。
就寝中は誰でも気付かぬうちに汗をかいています。これは気温の低い冬であっても変わりません。就寝中の脱水を防ぐためには、就寝前と起床後にそれぞれコップ一杯ほどの水分を取るようにしましょう。

就寝前の水分補給で寝ている間の脱水を防ぎ、起床後の水分補給で就寝中に失われた水分を補うことができます。
入浴と運動もそれぞれ汗を大量にかくことが予想されるので、その前後にしっかりと水分を取っておく必要があります。

また、特に脱水状態に気付きにくいのが仕事に集中している時です。集中していると、つい体のことが疎かになってしまい、気付いた時には脱水症状を起こしていた、なんてことは十分にあり得ます。そうならないためには、仕事内での水分補給の重要性を知り、日頃から意識しておくことが大切です。

どのタイミングであっても、のどが渇いたと感じる前に水分を補給するのがポイントです。なぜなら、のどが渇いたと自覚できるようになる頃には、体はすでに脱水状態になっている可能性が高いからです。
汗をかくことと水分補給はセットで考えるべきもの。体が悲鳴をあげる前にしっかりと水分を補ってあげましょう。

特に危ないのが、仕事に集中した時です。仕事内での水分補給の重要性を知り、意識することがなにより大切です。